氷見市海浜植物園リニューアル工事設計業務委託公募型プロポーザルにおいて、株式会社中川建築設計事務所・太陽工業株式会社一級建築士事務所共同企業体の提案が第1位となりました。
富山県では、緑化活動の推進、そして「日本一の花と緑の県」を目指した取組みが始まりましたが、その流れを受け、平成8年に氷見市海浜植物園が設立されました。開園当初は13万人もの入園者があったそうですが、時代の変遷とともにその数は激減し、現在では4万5千人前後で推移しているそうです。今後も人口減少は、さらに進むことが確実であり、劇的な来園者数の増加は望めません。また、開園から20年が経過し、施設の老朽化に伴う修繕費の増加が懸念されていることから、公共施設マネジメントの改善、そして地方創生に本施設がどのように貢献できるのか、時代にあった公共施設としての「あり方」が求められています。
そこで、時代にあった公共施設としてのあり方を検討するため、氷見市では「氷見市海浜植物園のあり方に関する基本方針策定検討委員会」を実施され、「氷見市海浜植物園のあり方に関する基本方針」がとりまとめられました。この基本方針を基に、本リニューアル事業は「地方創生拠点整備交付金」の採択を受けて実施されます。よって「地方創生拠点整備交付金採択事業 ひみ自然体験・こども『遊』発型働き方改革推進拠点整備計画(概要)」に基づいたリニューアル工事設計の提案が求められました。
我々は、これまでの海浜植物園という特化された貴重な資産を使用し、新しい海浜植物園の価値創出を図るためのリニューアル設計として、その設計コンセプトを「『海浜植物園』から『海浜アクティブ・ラーニング・パーク』へ 」と題し、安全性の確保や氷見の豊かな自然を体験できるフィールドを活かすのはもちろん、特に子ども達が遊ぶのにふさわしい遊具の規模や種類、配置としたり、子どもを遊ばせながら親がリカレント研修等を受講でき、ラウンジやテラス等では、人と人との交流が生まれやすい配置・構成のご提案させていただきました。これからのライフシーンに求められる環境とライフスタイルの実践に必要な時間を提供できる施設づくりを行い明るい未来を創造します。
2021年4月の氷見市海浜植物園リニューアルオープンを目指してまいります。ご期待下さい。