この度、「第19回 やさしい福祉のまちづくり賞」を弊社で設計・監理させていただきました
南砺市地域包括ケアセンター様が受賞されました。

やさしい福祉のまちづくり賞南砺市地域包括センター表彰

表彰式が今月19日にサンシップとやま 福祉ホールで行われました。上記は、その授賞式の様子です。

南砺市地域包括センター

南砺市地域包括ケアセンターは、地域包括ケアシステムを推進するため、福祉・医療・介護予防の拠点となり、大学サテライトも含めた健康づくり、介護人材育成、地域の支え合い等の「幸せなまちづくり」の拠点となることを期待された施設である。

南砺市地域包括センター検診室

住宅のような雰囲気や、井波の街並みを意識し、地域に慣れ親しんだ方が訪れて落ち着く施設、地域と調和した施設となっている。

南砺市地域包括センター執務室
このため1階の執務室では、高齢者の方や、車いす利用の方も気軽に訪れることができ、安心して相談することができる。

南砺市地域包括センター多目的研修室

「やさしい福祉のまちづくり賞」表彰審査委員会総評より

「やさしい福祉のまちづくり賞」は、すべての県民が互いに支え合い、健やかで快適な生活を営むことができるよう、県内各界、各層の団体等によって構成される富山県民福祉推進会議が主催するものです。
平成9年制定の富山県民福祉条例の普及啓発を目的とし、これまでに県内におけるバリアフーリやユニバーサルデザインの優れた取組みならびに、先駆的な地域福祉活動を表彰してきました。
表彰にはハード部門どノフト部門の2部門を設け、社会的な影響や他への波及効果を評価の視点におき、表彰審査会によって毎年の受裳者を決めております。
近年は、富山県民福祉条例やバリアフリー法などの整備により、新設の建築物のバリアフリー化は、着実に私たちの暮らしのなかで定着しています。
その中で、「南砺市地域包括ケアセンター』は、福祉・医療・介護予防の拠点となり、大学サテライトも含めた健康づくり、介護人材育成、地域の支え合い等「幸せ なまちづくり」の拠点となることを期待された施設です。
診察室や相談室の誰もが開閉しやすいドアや、車椅子でも気軽に行き来できるテラス等、子どもから高齢者まで様々な人が利用できる点を評価いたしました。

「やさしい福祉のまちづくり」は、最新設備や法的基準を満たした建築物であるだけでは達成できないものがあります。
それは、人が人を想う気持ちによって生み出される、安心して暮らせる「居心地の良さというようなもの」や、目には見えなくても確かに存在する心配りなどがあってこそだと思います。
法令に基づくハード(建物等)や制度的サービスは、あくまで生活基盤を支えるものですが、そこには設置者や管理運営を担うスタッフによる、多くの人々への温かな想いがきっと込められているはずです。
今後も、広く県民の皆さんに特徴のある取組みを紹介するとともに「やさしい福祉のまちづくり」がさらに多くの県民に浸透していくことを期待いたします。

 

弊社では、この他にも特別養護老人ホームやグループホーム、小規模多機能型居宅介護などの福祉施設から商業施設まで幅広い分野の設計・監理を手掛けさせていただいております。
今後もより一層、富山のやさしい福祉のまちづくりに貢献できるように建築設計の側面からサポートさせていただこうと思います。